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モラハラ被害者が100%うつを経験する理由

長期にわたってモラハラを受け続けた人は、100%うつを経験します。

その理由は、被害者をうつ状態にさせることが、モラハラの狙いだからです。

相手から意志や考える力を奪い、自分に都合のよいロボットや奴隷のような存在になるように支配し、被害者自らの意思で訴えを起こしたり反発する力を全力で奪っていきます。

そのためには手段を選びません。

モラハラ被害者は「本当にどうすればいいのかわからない…」とひどく混乱し、精神的に消耗し無気力が悪化しうつを発症します。

うつ状態で自分の意見をいう気力すらないのに、無気力になったこと理由にモラハラ加害者はさらに攻撃し「ハキハキしろ!」「いつまで泣いとるんだ」と責め立て、もともと死んでいる心にさらに深い傷を負わせていきます。

モラハラとは同じ空間にいる限り、容赦なく魂を切り刻まれていきます。

今回はモラハラにあう被害者が100%うつを経験する理由について深く掘り下げていきたいと思います。

自分の意見をもつこと・行動ができなくなる

モラハラの加害者は被害者の訴えや申し出は聞いたフリはしますが聞きていません。

加害者と被害者と以外に誰かいるなどの状況次第では、加害者は聞いた「フリ」こそしますが、後々言い訳するなどの手段で「さっきの話は、やっぱり違う」という状況を作り上げて、被害者を攻撃し混乱させます。

「あのときはこういったのに、言い分をすり替える」といった手法はモラハラの得意技です。

そのようなことを何度も繰り返すうちに、被害者は自分の意見は何を言おうが聞き入れてもらえないことを理解していきます。

次第に自分の意見や考えは言っても無駄だとわかり、言葉を発っすることをあきらめます。

言葉を発することを諦めることだけならまだしも、場合によっては考えることそのものを放棄して加害者の言葉をただ受け入れるだけの状態になりロボット化します。

何を言ったとしても、何かを考え、何かを主張し、何かを行動したとしても、その全てがムダだとわかり、その状況から逃れようとする努力すら無駄な努力に終わるからです。

現状を変えようとしても変えられないという「無力感」を何度も「学習」すると、現状を変えようとすること自体が恐怖となり、次第に無気力からうつ状態になります。

これを学習性無力感といいます。

もし、あなたが悲惨な目にあっているにも関わらず現状を変えようとしないのであれば、「学習性無力感」である可能性も充分にあります。

モラハラに晒され続けて無気力にされている人は、この学習性無力感におとしめられて自らの意志を完全に奪われてしまった人と言えます。

自信・自尊心を失ってしまう

学習性無力感は物事への積極性が失われ、逃げられないと言う認識が行動意欲・感情すらも封印させ、精神的にもとてつもなく悪影響を及ぼします。

被害者は傍からみれば、よく言えばおとなしくて言われたことはちゃんと守り真面目な人。

悪く言えば自己主張ができず、自分では何も決めることができず、誰かのいいなりなることしかできず、自尊心がありません。

自尊心とは自らを肯定できる、自分を肯定して良いという健全な環境で育つものです。

モラハラのような、これといった理由すらなく否定され、奴隷扱いされ、精神的暴力や虐待を受ける環境に長い間置かれたことで、自尊心や自信は徐々に失われていきます。

モラハラ下ではこういった「自信・自尊信」は一切育まれません。

自尊心を破壊されることで、

・自信がない自分に対して自己嫌悪に陥る
・自分で自分を責めて落ち込む
・自分に罰を与える

などを繰り返して、自己評価が下がってしまった結果

「自分はモラハラを受けても仕方がないようなダメな人間だ」

モラハラそのもの肯定することを強いられます。

モラハラによって歪んだ認知が育つ

自信も自尊心も失われてしまったモラハラ被害者は、自分を肯定してくれるものが何もなく精神的に非常に不安定な状態になります。

そしてどんな苦痛を受けても、諦めて受け入れてしまいます。

モラハラの被害者は「自分はモラハラを受けても仕方がない」という考えになります。

どんな行動を起こしても否定され、どんな意見を言ったとしても聞き入れられずに終わる。

苦痛を受けても自分ではどうしようもできないなら何もしないで苦痛に耐え我慢した方がマシだという心理になるのです。

モラハラの苦痛から解放されるには、苦痛そのものを受け入れるほかありません。

当然ですがモラハラの記憶や苦痛は永遠にトラウマとなりますが、「モラハラを受けても仕方がない」と自分の認知を歪めて受け入れなければ生きていけないのです。

モラハラ被害者の歪んだ認知

自分の感情と思考、すなわち意志そのものを奪われてしまったモラハラ被害者は、もはや自分で自分の事を選択し決定することなどできなくなります。

加害者はここにつけ込んで被害者の支配を強固なものにしていきます。

モラハラが進行すると被害者にとって加害者は「自分の全ての面倒を見て、いろんな事を決めてくれる人」という歪んだ認知になります。

いわば本来加害者であるべき者が、被害者にとって「自分を守ってくれる人」「楽にしてくれる人」と、肯定的な人という認知になります。

うつ状態を経由し、モラハラを肯定させることこそがモラハラの目的です。

加害者である自分を「必要な人」と受け入れてくれる事で、加害者は自らの存在意義を相手に見出し歪んだプライドを満たす快感を得る事ができます。

お互いにとって精神的な利益があり、支配=被支配の関係にすっぽり収まってしまうことから、たとえ被害者としてひどい仕打ちを受けていれも、その関係が崩れてしまうことを両者とも恐れているので離れられません。

この状態がモラハラを取り巻く環境でよくみられる「共依存」です。

※共依存度のチェックは共依存度をチェックしよう!親と離れられない本当の理由も参考にしてください。

被害者の孤立はモラハラのコントロール

モラハラは被害者と加害者がお互いに精神的に依存しあう共依存関係に陥っている場合、簡単には抜け出すことができません。

ましてや、自分ではなにもできない子どもなら尚更依存するしか方法はありません。

モラハラ加害者に対して依存すら示すようになると、被害者の交友関係やプライベートなどのすべてにおいて加害者の支配下で管理され、大きく制限されます。

加害者にとって一番困るのは、被害者が友達や職場の同僚、家族、親戚、ネット上の関係などの助言得て自らの意志を取り戻したことで、自分の支配下から逃れられてしまうことです。

それを防ぐためにも、加害者は被害者の交友関係を厳しく監視して文句を言ったり、外出や働きに出ることを制限させて絶対に自分から離れないよう見張り、「これはいいけどあれはだめ」など独自のルールに被害者を従えさせます。

それは一見自由にみえますが、自由ではありません。

加害者の了解を得るために「〇〇していいですか?」と聞くモラハラのシステムからなる

・外出許可
・聞くまでもない要求へのの許可
・友人関係の許可
・行動の許可

すべて決定権は加害者に委ねられ、その「加害者に得られた許可」が意味するものは被害者への「餌付け」です。

「餌付けしてやるからいうこと聞けよ」というサインです。

こうして、モラハラを強化していくのです。

餌付けをしてもらって、「ありがとう」といって笑顔でいる被害者はモラハラに支配されるロボットと化した共依存関係にある証拠です。

モラハラは直接「あの人達とは関わりを持つな!」とダイレクトに言うこともあれば「あの人達と付き合うのは常識的に考えたら好ましくない。」「お前のことを心配しているから、あの人たちと抱えるべきでない」と、あくまでも優しく心配するフリで、口を挟んでくることもあります。

心配しているのではなく、あくまで自分の支配下に置きコントロールするための口実です。

そもそも心配をしているのなら、モラハラをしません。

こうして被害者の人間関係の把握と選択を行い、被害者が頼れる人間を加害者である自分だけになるように仕向けるのです。

被害者も、従わなくてはいけないという使命にかられます。

そうして相談できる相手もなくなるので被害者は孤立します。

モラハラの被害を訴えるもなにも、訴える相手も場所もわからず途方にくれます。

モラハラをされているということすら認知できずに、「うちには何も問題なんかない」という心理に陥るのです。

モラハラを受ける被害者の選択肢

被害者はこのようにしてうつ状態に100%なります。

うつ状態になり、なにもできなくなり全てをモラハラに捧げるか、何がなんでも歪んだ認知を元通りにし、自尊心をもって自分自身を生きられるかは、あなた次第です。

こちらの本では、自尊心を取り戻すためのトレーニングが載っているのでオススメです♪