赤面症は自分の顔が赤くなっていることに対して強く意識してしまいます。
「顔が赤くなる」と意識すると、思ったとおり赤面していきます。
そして、赤面に全集中してしまうので、今自分がしなきゃいけないことに全く集中できません。
そして、赤面することで、「迷惑かけてしまった」「恥ずかしい」
といった罪悪感にさいなまれます。
わたしは10代から20代にわたり、赤面にめちゃくちゃ悩みながらも社会生活を送っていました。
赤面症をどうにかして、治したい!
とおもっても、どうしたらいいのかまったくわかりませんでした。
治療やカウンセリングにはいきませんでしたが、30代はほとんど赤面の症状が無くなりました。
「赤面が治る」にあたって思うことは心の持ちようと深い関係があることがわかりました。
赤面症の原因は「対人恐怖心性」
常に赤面を恐れていたわたしは、顔が赤くなることを極度に恐れ、対人場面を回避しようとしたり、顔が赤くなることに大きな恐怖心を持っていましたが、そこには対人恐怖症と密接な関係がありました。
赤面症の問題は「赤面すること」ではなく、根底にある「対人恐怖」です。
対人恐怖症の症状
対人恐怖心性の具体的な特徴をあげてみます。
・集団が苦手
・社会的場面で当惑する
・人の目が気になる
・自分を統制できない
・生きることへ疲れている
周りの人から注目されることで顔が赤くなり、その赤面を他者に見られる恥ずかしさ、他者の軽蔑され、不快な思いをさせたりするのではないかと過剰に恐れることがあります。
その結果、対人場面を回避することでさらに悪化していくのです。
他者の注視を浴びる可能性のある社交場面に対する著しい恐怖または不安を特徴とし、否定的な評価を受けることを恐れ、窮地に立たされる状態です。
赤面症の具体的な例
人と接することが非常に苦手だったわたしは特に高校生のときは、
学校に行くこと=恥をかきにいく
と思うほどに、人と会うことが恐怖で学校に行きたくないほど精神的には苦痛な日々でした。
だけど学校に行かないと毒親に精神的暴力・虐待をされることの方がそれをも上回る恐怖でしたので、自分の意思はもはやどこにもなく無気力のまま学校へ行きました。
自分が何者なのかわからず、そんな自分を他人はどうおもっているのかということをとても気にしていました。
集団という他人が集合する場面はとりわけ苦手で、自分がいかに注目を浴びないように縮こまってしました。
・電車などの人ごみ
この場面では緊張と赤面の嵐ででした。
赤面症のループ
①人の目を気にする
↓
②顔が赤くなる
↓
③コントロールができなくなる
↓
④赤面状態を見られたくない
↓
⑤対人場面を避けてしまう。
↓
⑥不安で症状が強くなる
このように、①から⑥が繰り返され、悪い循環が続いていきます。
自分に自信のないことで否定的な評価を恐れる心の在り方が問題だったのです。
劣っていることを克服したい
極度の対人恐怖を克服したい!という心理の裏側には、とてつもなく人として劣っているという 劣等感のかたまりだったわたしは、
「なんとか社会で人間として普通の人ができることをできるようにならきゃいけない!!」
という使命みたいなものを感じていまいした。
そうでないと、本当に「生きていけない」とおもいました。
わたしの心は完全に病気でしたが、手も足も動きます。
外見は健康そのものでした。
なので、この対人恐怖と直接向き合い続けていたのです。
要は赤面症と戦ってきたのです。
「生きる」ためにお金を稼いで、自力で生活する力をつけたい
生きるための最低ラインは、わたしにとってはとてもハードルの高い目標でもありました。
※赤面のストレスは誰にも言えない闇ストレスを少しずつ吐き出す方法の記事も参考にしてください!
赤面の治し方は心を持ちよう
赤面症で悩む方は、極端な考え方で自分を追い詰めってしまっている可能性があります。
過剰に赤面を意識することで
・自分は笑われている
・変なやつだと思われる
という想像を膨らませます。
こうした思考の偏りが赤面症の一因だと考えられます。
赤面を一時的に治す方法
外食する場面でも赤面がよく現れていました。
とにかくひとがたくさん集まる場所では、不安が蓄積し赤面するのです。
「顔赤いよ。どうしたの?」とよく言われ、動揺もします。
どうしたの?と言われてもうまく説明ができません。
そういったときは、「冷たい水を飲むと赤面が治る」という暗示を自分でかけていましたので、水を飲むと赤面がすっと治っていきました。
だけど、これは、本当に一時的なものです。
赤面について治したい!と思ったときに、赤面自体も問題ではないという意識を持つことが重要です。
赤面症を克服するのではなく、
・赤面を恥ずかしいと考えること
・様々な場所を回避する癖
を克服することが大事です。
赤面は恥ずかしいことではなく、緊張が表に出ているだけで、人間であれば自然で好感をもたれることなのです。
赤面した自分を責めずに、やるべきことに向き合うという習慣をつけていきましょう。
柔軟な心で赤面症を克服
日常生活の様々な場面で、1つの思考にとらわれない「柔軟な考え方」を意識してみてください。
赤面症や対人への不安を解消させるには、視野を広げた考え方をする練習を習慣にしてしまうことです。
今考えると、自分のことばかり考えていましたが、社会経験を積むことによって自分だけではなく他人や社会においても有益になるような考え方ができるようになったことで、徐々に赤面症が克服されたのかなとおもいます。
赤面してしまう自分や不安だけに注目するのではなく、視野を広げて様々な可能性を考えてみてください。
赤面や不安の改善だけでなく、ストレスの軽減や、モチベーションの向上なども期待出来ます。