モラハラ被害に遭っている方は、「自分がモラハラの被害者にあっている」ということをまずは認識する必要があります。
そのためには、モラハラがどのようなものかを理解する必要があります。
モラハラを理解した上で具体的な対処方法を実践していく必要があります。
・被害者がやるべきこと
について解説していきます。
モラハラでお悩みの方は是非参考にしてくださいね。
モラハラってどんなもの?
モラルとは「倫理」や「道徳」といった意味で、ハラスメントは「嫌がらせ」といった意味なので倫理や道徳に反した嫌がらせということになります。
具体的には、相手を無視したり暴言を吐いたり、にらみつけたり、嫌みを言ったり嫌がらせをしたり、馬鹿にしたりして相手を貶めたり不機嫌にふるまったりする言動をとることです。
言葉や態度で相手を追い詰める嫌がらせする行為をいいます。
家族間でのモラハラを行うわたしの毒父は人格否定をしその名のとおりモラルがありませんでした。
家族間での人間関係で苦しい辛い思いをされている方は、モラハラ被害を受けている可能性が大いにあります。
モラハラは一般的に配偶者間で行われることが多いようですが、
わたしの場合は親子間でのモラハラです。
わたしが実際に被害を受けたモラハラの具体例
実際にわたしが被害を被っているモラハラがどのようなもなのかを具体例で見ていきます。
身体的な攻撃
・大声で怒鳴りつける行為
モラハラの場合、直接的な暴行(身体的な攻撃)は含まないことが多いようですが、わたしの場合はモラハラの一部として身体的な攻撃もありました。(虐待行為)
精神的な攻撃
精神的な攻撃は、言葉や態度による攻撃のことです。
侮辱的な発言をしたり脅迫したり、名誉毀損的な発言をしたり、人格を否定するようなひどい暴言を吐いたりしてとことん被害者をおとしめます。
人間関係からの切り離し
人間関係からの切り離しを強引に行う行為
家庭という空間で隔離したり、一方的に仲間外れにしたり、無視したりするものです。
金銭的な要求
理由を探して金銭的要求をします。
「子供のために支払ったからオマエは一切の口答えは許さない。黙って従え」
といった精神的圧力を感じさせる要求です。
無条件の愛情ではないことがモラハラの特徴です。
プライバシーへの侵害
被害者の生活を考えず、配慮に欠けた精神的に侵害になるようなメールを送りつけたり、暴言を吐くための電話をしたりします。
その他もモラハラの特徴
・平気で嘘をつく
・自分の間違いを認めない
・異常に束縛する
・子ども・配偶者に吹き込んで、洗脳する
・細かい、欲が深い
・努力しないで人のお金を奪おうとする
・自分は100%頑張っているアピールし相手の努力は決して認めない
・痛めつけて冷笑する
モラハラを受け続けると自発的な行動や発言ができなくなる
モラハラ加害者は「自己主張せず無条件に自分に従う奴隷」を求めています。
奴隷になることを拒むわたしの態度にどれだけ失望し、どれだけ怒りが芽生え、どれだけ痛めつけたことでしょう。
・揚げ足をとったり些細な言い間違いやミスをやたら指摘する
・被害者が話し始めると険しい目線で威嚇する
・些細な言葉にいちいち傷つき激怒したりネチネチと説教が始まる
・失敗すれば責め立てたり説教したりそれ見たことかと冷笑し見下す
・発言した内容に好意的な反応を返すことはなく馬鹿にしたり否定する
・気に入らない発言は無視し黙らせるよう高圧的な態度で示す
何か言えば罰を受ける、ということが長期間繰り返し行われることで「何も言わない方がいい」と自発的な発言を諦めるようになります。
この実家を離れる前の数年はほどんど家族と会話をすることなく、モラハラを回避することができました。
モラハラ被害の自覚があったらやるべきこと
モラハラを受けたとき、やっておきたいことをご紹介します。
モラハラの証拠収集する
モラハラ被害に遭ったとき、言動などを録音するなどして証拠集めをしましょう。
証拠がないと、どこに相談をしても動いてもらうことができません。
モラハラの直接的な証拠としては、相手が暴言を吐くモラハラである場合には録音が効果的です。
・延々と説教をされているとき
・相手がこちらの名誉を毀損するような言動をとっているとき
ICレコーダーなどで録音して保管してください。
メールのデータを保存する
夫婦間や親子間のモラハラなどの場合には、メールやLINEの記録が役に立ちます。
モラハラをする人は、外面が良いことは多いのですが、被害者へのメールやLINEでは、暴言や束縛の内容を平気で書いてくることがあるからです。
わたしの場合、モラハラ毒父はあたかも自分が被害者であるような文面を送ってきていました。
一方的にわたし以外の家族を味方につけ絶縁を迫るというやり方もモラハラの特徴です。
書類やメモを保存する
モラハラをする人は相手に対して高圧的な内容の指示書を渡したり、メモを渡したりする場合があります。
相手から渡された書類で、相手の非常識な言動を窺わせるものがあれば、捨てずに保管しましょう。
日記をつける
モラハラの証拠を残すには、日記を書いておきましょう。
こうした証拠は、簡単にねつ造できそうにも思えますが、毎日のように詳細につけている場合、後からねつ造することは困難と考えられるので、有効な証拠となるのです。
病院に行く
モラハラ行為によって精神的に追い詰められると、うつ状態などの精神症状が出ることがあります。
その場合には、心療内科や精神科などの病院に行き、医師に診断書を書いてもらいましょう。
わたしは実家暮らしの時にモラハラが原因で長らくうつを患っていましたが、だれも病院に連れて行ってくれませんでした。
あの症状はうつだったんだと判明したもの実家を出てからだいぶ経ったあとでした。
そもそも、病院に行くという思考がありませんでしたが、自分の様子が変だと気づいた時点で病院に行きましょう。
相談する
モラハラ行為の証拠をある程度集めたら、しかるべき機関に相談をしましょう。
弁護士から相手に警告を出すと、モラハラ行為が止まることがありますし、場合によっては慰謝料請求できるケースもあります。
モラハラに遭ってしまった場合に相手方に要求できることは?
最後に、モラハラに遭ってしまったときに、相手に要求できることを、確かめておきましょう。
※毒親に対する意識改善の記事は毒親と離れたい!毒親に対する意識改善が大事な理由
も参考にしてください。
モラハラをやめるよう、請求できる
モラハラ行為をやめることを請求できます。
ただし、自分で直接相手に請求してもモラハラ本人は聞く耳を持ちませんが、手紙を書く・メールを送るということをまずは、試しにやってみてもいいでしょう。
被害者のその行為に対してモラハラが続く場合もあります。
そういった場合は弁護士に依頼して、弁護士から内容証明郵便で通知書を送ってもらうと第三者の介入でモラハラ加害者も「簡単にはモラハラできない」という意識が芽生えるかもしれません。
モラハラをやめてほしい!と本気で動き出すためには上にあげた「モラハラ被害の自覚があったらやるべきこと」は、対策しておいて損はありません。
慰謝料請求
モラハラは不法行為にあたり、精神的支障をきたしますので慰謝料請求ができます。
精神的苦痛に対する損害賠償金である慰謝料が発生するのです。
夫婦間などのモラハラの場合はこういった「もともとは垢の他人である」ということから慰謝料の請求に踏み出すケースが多いようです。
親子間のわたしの場合は、「育ててもらったから」という理由や「それでも親だから」など慰謝料の請求に踏み出る勇気がなかなか出ないのが現実です。
しかし、一人の独立した人間として考えたときに例え親子であろうと精神的な苦痛を伴うことに変わりはなく「親子という関係を利用したあくどい暴力」を許すことはできません。
度重なるモラハラによってうつを発生し、働くことができなくなるなど日常生活に支障をきたすものであれば親子間であろうと慰謝料の請求もできます。
慰謝料請求をするときには、弁護士に依頼して完全に被害者が100%被害者であるということ決定付けるものを準備し支払いを受けるために備える必要があります。
まとめ
今回は、モラハラの意味とモラハラ被害にあったときの対処法をお伝えしました。
モラハラは放っておくと被害者がどんどん追い詰められていきます。
モラハラの証拠を収集し、まずはしかるべき機関に相談して助けを求めることをオススメします。