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精神的暴力・虐待が子供に与える影響と心のケアが必要な理由

精神的暴力・虐待を受けた子供は虐待から救われたのちにも影響を受けることになります。

傷つけられた心の傷によって、心に深刻な影響が及び、行動面にも少なからず問題が現れます。

知的発達への影響

親から精神的暴力・虐待を受け続けたことによる悪影響が子供に出てきます。

発達に不可欠な幼少期の好奇心を満たす「遊び」や「考える」といった大事な思考が暴力的に抑圧されるなどの知的な発達が遅れる可能性が大いに考えられます。

心に傷(トラウマ)が生じ心に様々な問題が起こる

精神的暴力・虐待に限りませんが、非常に強いショックを受けた場合には、大人になり数十年経ったあとにも心に傷が生じることがあります。

子供のころに虐待を長期間受け続けた場合には、それが非常に大きな問題となり、様々な症状として現れます。

侵入性症状群症

精神的暴力・虐待されたことがトラウマとなって繰り返し突然に思いだし、苦痛を感じるというような症状が現れます。

解離性健忘

虐待に関連する事項、人、活動などを回避し、記憶が抜け落ちる

解離性同一性障害・回避・麻痺性症状群

別人になってしまったかのようにふるまう

過覚醒症状群

ささいな出来事で非常に激しい怒りを持ち、その怒りを暴力的衝動や破壊的行動で表現したり、あるいは自分自身の体を傷つける自傷行に走ったりするなどの劣等感や無力感を強くもってしまう。

人は生まれてから数年間で、親から愛され慈しみを受けて育てられることにより、人や社会一般に対して基本的な信頼関係を持ち、自分に自信を持つことができるとされています。

子供の頃に精神的暴力・虐待を受け続けた場合には、人や社会に対して信頼関係を持てず、自分に自信を持つこともできず、繰り返し親から「お前は悪い子だ、だめな子だ」といわれ続けた影響も受け、劣等感や無力感を持ち、自分に対する評価が格段に低くなります。

適切な治療を受けない場合、このように生涯にわたり心に大きな問題が残ります。

良好な人間関係をつくることが困難になる

最も愛されるべき親から愛されず、逆に虐待を受け続けた結果、人に対して信頼することができず、うまく周囲の人と人間関係を作っていくことが困難になることが多いといわれています。

親以外の人に対しても人と関わるという中で挑発的態度や反抗的態度をとり神経を逆なでさせ自ら「虐待的関係」を引き起こしてしまう傾向をいいます。

その理由としては、

  • 精神的暴力・虐待を受けた子供は虐待的関係以外の大人との関わり合いを知らないという事情
  • そのような行動を繰り返すことによって精神的暴力・虐待というショックを和らげるようとしている

というものが挙げられます。

強い攻撃性を持つ

精神的暴力・虐待を受け続けた子供はそうでない子供に比べ強い攻撃性を持つことがあります。

これは心理的に2つの理由があると言われています。

  • 虐待された子どもは親からの暴力に対して無力感や絶望感を強くもつ
  • それを克服するために、自分を虐待した親と同一化し、暴力をふるうようになってしまう

問題に直面したときの被害者の行動

親が子供に対して精神的暴力や虐待を行う行為は、トラブルの解決方法として暴力をふるうという面があります。

虐待を受けた子供は親からトラブルの解決方法として暴力をふるうということを学習しており、それを自分も利用するようになってしまうということが考えられます。

特に思春期以降問題行動が起こります。

心理的な悪影響を親から受け、適切な治療がなされない場合、特に思春期以降様々な問題行動を起こしてしまう場合があります。

乱暴・多動

攻撃性が強くなってしまった子どもの場合、乱暴なふるまいや落ち着きのない行動が多くなり、中学生以降では非行と評価されてしまうこともあります。

家出

虐待され続ける家にはいたくないので、徘徊・家出をすることが多くなります

自殺企図

虐待を受け続けた結果、自分に対して劣等感や無力感を持ち、生きていることがしんどく、自殺企図を行うことや自殺の妄想ばかりが膨らむことがあります。

自殺とは自ら自分の生命を絶つ行為ですが、首つり、リストカット、大量服薬など様々な手段により、実際に自殺を企てることを自殺企図と言います。

うつ病などの精神的不調により自殺企図に至ることも多く、すぐに医療と結びつける必要があります。

自殺目的で家出した過去

家庭という場所で繰り返される精神的暴力・虐待に耐えられず、自殺を図るために未成年の思春期に家出をしたことがあります。

生きていることの意味がわからず、どのような死に方をしたらいいかという妄想ばかりしていました。

だけど、夜行バスに乗って300km移動したのですが、バスの中で考えたことは「自殺する勇気があればなんでもできる」と思ったことです。

1人で長い距離を移動するということも初めての経験でしたので、「やってないことが多すぎる」とそのときに思いました。

家出の最中、母親からは「叔母さんが飼っている犬が死んだから帰ってきて」「お父さんも謝るっていっているから」と泣いて電話をしてきました。

犬が死んだ原因が家出をしたわたしにあるような言い草でした。

母親はことあるごとにすぐに泣きました。

そのたびに、わたしは「自分はどうしようもないクズであるために、母親を悲しませてばかりいる」と、とてつもない罪悪感と「どうしてわたしだけいつもこんなにもヒドイ仕打ちを受けなきゃいけないんだ」という計り知れない怒りがありました。

1週間の家出のあとわたしは家に帰ることになりましたが、結局その後も毒親は毒親のままで精神的暴力と虐待は続きました。

このような数々の精神的悪影響を抱えた結果、親から離れた現在もわたしは辛くて苦しい生活を余儀なくされました。

まとめ

自分の子供には同じ思いをさせないようにと思っていても、正直どうすれば良いのかわかりません。

問題が起きた時の解決方法は、子どもを黙らせるために「怒鳴りつける」「怒りをぶちまけて脅す」ということをしている自分がいます。

わたしによる精神的暴力・虐待によって子どもに悪影響が及ぶことが大いにあります。

きっと、毒親はこの暴力の連鎖に対しては何の責任も感じることもなく「親のせいにするな」といつものごとくすべての責任をわたしに背負わせることでしょう。

きっと、わたしが自殺をしたところで共感能力がない毒親はいつものごとく「オマエが悪い」といって悲しむようなことは一切ありません。

世間体だけのために悲しんだフリをするだけです。

わたしは、そんな無責任な毒親にはなりたくありません。